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mayakeroのブログ

ヤマシタマヤです。https://www.instagram.com/kerorinouta/

festina lente (私が皆さんに贈りたい本)

 私が皆さんに贈りたい本は、クルミドコーヒー店主 影山知明さんが書かれた「ゆっくり、いそげ カフェからはじまる人を手段化しない経済」である。

 

 なぜなら、私がおかしいと思っていた経済や社会のあり方をまっすぐ指摘しつつ、幸せのための経済、社会のあり方を教えてくれたからだ。

 

 たとえば、「日本の農業を守るには?」というところ。日本の長野県にはクルミの産地がある。収穫方法はとても原始的で、竹串で実をおとすところから始まる。一方、米国カリフォルニア州のくるみは、巨大掃除機のような機械でぐゎっと落とされ、ぐぉっと吸い集まれ、ぶぉっと乾かされる。

 結果カリフォルニア州のクルミは日本でも一キロ1000円程度で、日本産のものは1キロ3000円程度で売られる。これらの事実から、「だから日本の農業はだめだ」「日本の農業は国際競争率がない」「大規模集約化して、効率化しないといけない」という意見が流れるらしい。

 

 そこで影山さんは、この問いをなげかける。「僕らが守り、育てるべきは農業なのか。」 

 そのためにクルミの里にある温かい暮らしや風景はなくなってしまってもよいのか。おばちゃん達の温かい会話に価値はないのか?

 

 この投げかけは、他の問いにも繋がると思う。本質的すぎて衝撃を受けた。

私達が守り育てるべきは、経済成長でも、国益でも、肩書きでも、プライドでもないはず。本当に達成したい目的は何で、そのためにどのような手段を使うのがよいのかは、一番じっくりと考えなければならないことを教えてくれる。

 

 他にも、、

現代社会でシステム化が徹底すると、人は考えなくなること。

マーケット・メカニズム自体は、人類の偉大な発明であること。

世の中がコンビニ化することによって生じる弊害。

 

目から鱗が落ちまくりである。

 

クルミドコーヒーといえば、私が一番好きなカフェでもある。西国分寺のかわいいお店に足を運んで、この本を見つけて下さい。